Q1.
シミの種類で治療方法が違うようですが、何科で診断を受けるのがいいですか?

皮膚科の専門医で、正しい診断を受けることが治療の第一歩です。

シミの種類で、治療方法が違いますので、正しい診断を受けることが、非常に大切です。

シミの中には、稀に悪性のものもありますので注意が必要です。決して、自己判断や、エステでの相談は避けることが大切です。

Q2.
治療の費用は保険ですか、自費ですか?

シミの種類により、保険適応の場合もあります。一般的には、美容目的がほとんどですから、自費になります。

保険適応のシミは、アザの太田母斑、後天性真皮メラノーシス、異所性蒙古斑や、ケガの後の外傷性色素沈着症(外傷性刺青)などです。

Q3.
シミの種類を教えて下さい。

もっとも多いのが、老人性色素斑(日光性色素斑、日光黒子)で、レーザー治療、ケミカルピーリング、外用治療で治します。

ソバカス(雀卵斑)は、細かい色素斑で、レーザー治療で治します。
老人性疣贅(いぼ)は、レーザー治療で治します。
太田母斑、後天性真皮メラノーシスは、皮膚の深い部位にできるアザで、レーザー治療で治します。

肝斑は、女性に多くみられるシミで有名ですが、レーザー治療は副作用が多いこと、再発が多いこと、悪化が多いことで、原則的にはレーザー治療は行ってはいけません。
一般的には、ケミカルピーリングや美白剤の外用、内服で治療します。

Q4.
シミは、1回の治療で取れますか?

シミの種類、シミの濃さ、広さ、など診察をしないと明確な回答はできませんが、ふつうの、老人性色素斑(日光性色素斑、日光黒子)では、通常のレーザー治療により、1回の治療でほぼ取れます。

Q5.
シミのレーザー治療は痛いですか?

痛みの感じ方は、個人差がありますが、輪ゴムで弾く感じで、我慢できる程度です。

あざの治療で広範囲に行う場合は、外用の局所麻酔剤を使用する場合もあります。

Q6.
シミのレーザー治療後すぐに、化粧はできますか?

当院では、2種類のレーザー治療コースがあります。
Qスイッチレーザーの場合は、治療部位のみ1週間程度は控えて下さい。

レーザーフェイシャルコースの場合は、治療直後から顔全体の軽めのお化粧は可能です。

Q7.
シミ治療用Qスイッチレーザーの治療後、ガーゼや絆創膏は必要ですか?

治療部位は、非常に軽めの傷の状態ですので、薬をぬって肌色のテープを貼ります。

Q8.
シミ治療用Qスイッチレーザーの治療後の経過を教えて下さい。

レーザー照射直後に、皮膚表面が白くなり、その後かさぶたができ、洗顔などで自然にかさぶたがとれ、赤みのある再生した皮膚ができます。

この皮膚の色がふつうの肌色になるまでは、1から2か月ほどかかります。

Q9.
シミ治療用Qスイッチレーザーの治療後の注意することはありますか?

治療部位は、ほかの皮膚に比べ、日焼けしやすいので、1年程度日焼け止めクリームを使用します。

Q10.
シミ治療用Qスイッチレーザーの副作用はありますか?

シミ治療用のレーザー治療は、数10年の歴史がありますが、熟練した医師のもとで正しく使用される限り、人体に重大な副作用を及ぼした報告はありません。

Q11.
妊娠中にシミ治療用のレーザー治療は受けることは可能ですか?

これまでの治療の歴史の中で、重篤な副作用の報告はありません。
しかし、妊娠中にはメラニン色素の産生を活性化するホルモン が増加しますので、できるだけ出産後に治療を受けることをお勧めします。

Q12.
ケロイド体質ですが、シミ治療用のレーザー治療は受けることは可能ですか?

レーザー治療で、軽めの傷ができますが、念のために、レーザー治療は控えた方がよいでしょう。

Q13.
シミ治療用のレーザー治療を受けた後から、皮膚ガンになることはありますか?

数10年にわたるシミのレーザー治療の歴史で皮膚ガンの報告はありません。

Q14.
炎症後の色素沈着とは何ですか?

シミ治療用レーザー治療を受け、一旦シミがとれてから、治療の影響で治療部位に再び色素がでてくること。

これは、一時的な反応なのでこのまま様子を見ていくだけで軽快します。

Q15.
肝斑(かんぱん)とは、どのようなシミですか?

中年以降の女性のほほに好発するしみです。

額、口まわりにも広がることがあります。眼囲にはみられません。ホルモン、紫外線、心理的要因、化粧品などの関与が考えられて
います。

妊娠時、経口避妊薬服用時に増悪することが知られています。

Q16.
肝斑(かんぱん)の治療は、どのような方法がありますか?

内服薬と外用薬での治療が基本です。

さらに、ケミカルピーリングを行うと効果が早く現れます。レーザーや光治療は、一時的な効果しかなく、さらに副作用などが生じますので、原則的には行いません。